今思い返してみますと、和歌山看護専門学校での三年間はあっという間でした。入学直後から難しい専門用語や看護技術の習得に追われ、日々戸惑いながら1年が過ぎていきました。
二年生になると、課題やテストで自分のことに精一杯になり、役割も誰かがするだろうという気持ちが強く他人任せなクラスになりました。そんな私たちに自ら考え、クラス全体が協力できる為の話し合う場を設けてくれたことで、1つのことを話し合い、真剣に向き合うということが、今できることを考えるという成長に繋がりました。この時間があったからこそ、私たちは協力し合い、立ち止まっている仲間がいたら手を差し伸べることができる信頼関係が築けたのだと思います。 〜中略〜
教務の先生方、私たちは個性的で緊張感に欠ける部分もあり、多くのご迷惑・ご心配をおかけしました。ふがいない私たちに涙を流して叱ってくれた先生、実習での悩みや喜びを共に分かち合ってくれた先生、辞めたいと思いつめたときには「あなたの手を離さない」と力強く握りしめてくれた先生、いつも私たちの目線に合わせ一緒に悩み、声を掛けてくださる先生方の優しさに幾度となく救われたことを決して忘れません。
(27期生答辞より抜粋)